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第二回 折り紙キャラバン隊活動報告

去る5月1日、第二回目の折り紙キャラバン隊が、被災地へ向けて東京を出発しました。今回は、宮城県でも被害が深刻な気仙沼市、女川町、石巻市を回ることになりました。

5月2日 南気仙沼小学校

5月2日は、南気仙沼小学校を訪問しました。メンバーは、仙台で合流した2名を含めて6人。この仙台メンバーに、福島邦幸さんという中学校校長を勤める先生が、南気仙沼小学校の校長先生と旧知の仲であったために、今回の訪問が実現しました。
南気仙沼小学校は、校舎が津波の被害にあって使えなくなり、現在は気仙沼小学校という別の学校の校舎を借りて授業を行っています。またこの学校のグラウンドは、被災者の救済にきている自衛隊の拠点となっており、さらにヘリコプターの緊急着陸地に指定されていることから、子ども達は外へ出て遊ぶことができません。
私たちは、子ども達に少しでも屋内での遊びを楽しんでもらおうと、6学年、全8クラスに、折り紙を教えることになりました。1年生のクラスでは、「マコトコマ」(折り紙3枚で作る独楽)と「紙トンボ」を講習しました。どちらも少しくらい雑に折っても、出来上がればちゃんと遊べる作品です。最初大人しかった子供達も、紙トンボが出来上がると、椅子から立ち上がって競って遊んでいました。

5月3日 被災地訪問

5月3日は、女川町と石巻市の避難所を訪問しました。それぞれに150人分の紙と、20〜30冊の本を渡しました。女川町では「何も無いので助かります」と言ってもらうことができました。避難所は、合計5カ所まわりました。

第二回キャラバン隊活動を終えて

2日間の被災地巡りの後、5月4日に東京へ戻りました。今回、我々が目にした被災地は、想像を絶する深刻さで、気仙沼市の港はゴーストタウンとなり、女川町は町ごと消え去っていました。石巻市では、津波の被害を受けた小学校の、無事だった部分を使って、避難生活を送っている人達がいました。
そのような人達の前向きな態度、子ども達の笑顔に、訪問した私たちの方が救われ、また勉強させられるところも多くありました。
ここまで2回に分けて被災地を訪問しましたが、まだあと1回分の本と紙が残っています。次の時期は未定ですが、我々の活動を受け入れてくれる人がいれば、そこを訪れたいと考えています。


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